Business 事業内容
大正12年に呉服の小売として創業し、昭和26年に株式会社中商事を設立しました。
現在は、衣服や服飾雑貨、インテリアなどのファッション関連商品を扱い、
仕入れ販売部門と企画・製造販売部門からなる「卸売事業」、
実店舗はもちろん通信販売にも注力している「小売事業」、
受け継がれてきた高い技術力と丹念なものづくりが特徴の「製造事業」の
3本の柱を中心に事業を展開しています。
卸売事業
中商事の中核を担う卸売事業は、
「仕入れ販売部門」と「企画製造部門」から成り立っています。
「仕入れ販売部門」の特長は、幅広い商品を展開している総合力。
各分野に専門知識を持ったバイヤーが、日々新商品の開拓を行っています。
「企画製造部門」は、国産を中心に自社で企画した商品の生産、販売を主に行っており、
OEMやODM事業では、綿密な打ち合わせのもと、
先方の理想を具現化できるよう務めています。
小売事業
卸販売で培ったノウハウをベースに、小売事業を展開しています。
実際に店舗を構えての販売だけではなく、通信販売にも取り組んでおり、
ここで得た情報を商品開発に活かしています。
近年は、オリジナルブランドの開発を積極的に行っており、
穏やかな瀬戸内の自然の中でつくられる、『Made in Setouchi』を全国に発信しています。
製造事業
本社敷地内で運営しているニット製品の工場には、デザイナーと技術者が在籍しており、
商品企画から素材選び、生産までワンストップで対応できる体制を整えています。
また、編み立てから縫製までを自社内で完結出来る為、安定した品質、生産管理が可能となっています。
※モノづくりにおける品質を限りなく追求した日本製の証となる、『J∞QUALITY』に『編み』と『縫製』で認証を受けています。
https://jquality.jp
日本のモノづくりを残す
ファッション産業はグローバル化の影響を受け、1990年には50%あった国内生産の比率は、
2021年現在においては2%にまで落ち込み、生産量も10年前の半分に減少しました。
また市場では、低価格のファストファッションが台頭し、ファッションの低価格化が加速しました。
その為、国内市場が鈍化する中でも供給量は増加し、大量生産、大量消費の拡大、
そして、衣服のライフサイクルの短期化による大量廃棄が問題となっています。
この衣料の大量廃棄の解決には、効率を追求するあまり分断されてしまった生産者と消費者との関係を見直し、
国内生産を活用した顔の見える関係づくりが必要だと私たちは考えます。
顔の見える関係になることで商品に対する愛着が増し、
その愛着に国産技術を活かした高品質なモノづくりが合わさることで、
衣服と消費者の関係が長期的なものへと変化していきます。
日本国内には、高い技術や志をもった繊維関連の企業が残っており、地場産業として地域の雇用にも貢献しています。
私たちは、自社の製造だけでなく、そういった企業と連携し『日本のモノづくりを残す』ことで、
衣服と消費者の関係を再構築し、廃棄問題の解決や、地域の発展に貢献したいと考えています。